1978年に工房をスタートし、40数年 日本製のバックパック(デイパック)をひたすら作ってきた。
日本は、1ドル〇〇円で世界に追いつき追い越せという時代の流れであった。
若い世代は、アメリカ文化に憧れた。特に西海岸カリフォルニアの自由な文化だ。
サーフィン、インラインスケート、スケートボード、大学生活と
日本には無い自由な風が流れていた。
スエットの上下。アイビーリーグロゴ入りトレーナー。
サーフボード。テニスラケット。そしてデイパックを肩に。
気分は西海岸だ。湘南に繰り出し、車にはサーフボード。
大切なことは雰囲気だった。
当時10代〜20代の若者は年齢を重ね、50代、60代となった。
ある人は定年退職し、悠々自適な生活を。ある人は、変わらず、仕事に没頭している。
病に臥している人もいる。
人それぞれの人生を送っている。
一つだけ言えることは、マインドは当時と何も変わらない。アクティブだ。
そして誰しもが、自分が創った物語を持っている。
素敵なストーリー。
彼女の赤いデイパック
ドライブに彼女はいつも赤いデイパックを持ってきた。
真っ赤なデイパックをいつも自慢していた。
時折り、彼女のうんちくが始まる。なぜ、デイパックと言うのか。
そのうんちくは、何度も聞いた気がするが僕はうなづく。
「1日の行動に必要な物を全て入るの」だから1日バッグ。
「知ってた」
「そうなんだ。」そう言って僕は愛想を打つ。
雑誌の受け売りと知っていたが、そのネーミングの良さに感心していた。
アメリカ人が考える、便利な商品名だ。
アウトドア・アトリエのブランドコンセプト。
http://www.as-sports.com